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【旅に出たくなる】旅や冒険がテーマの映画、オススメ10選

映画

ライムスター宇田丸の週間映画時評が最近のお気に入り、りょう(@sorimachi)です。

高校時代、映像研究部に軽く所属して自主制作の映画に出たりしてましたが、演技は黒でも白でもある歴史であり、今では微笑ましい過去です。

 今日は、そんな軽い映画好きがお勧めする、旅の映画10選です。

ピンと来た作品を鑑賞してみてはいかが?

 

1.十五才 学校Ⅳ

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解説

公開: 2000年11月11日

監督: 山田 洋次

中学3年生の川島大介はどうしても学校に行くことができない、いわゆる不登校の状態。大介はある日、九州の屋久島にある、樹齢七千年を超えると言われる縄文杉を見に行くことを決める。そして、両親に内緒で初めてのひとり旅に出る。大介は、横浜郊外のインターチェンジからヒッチハイクを始めるのだが……。屋久島の縄文杉を目指して悪戦苦闘の旅を続ける少年と様々な人々との交流を温かい眼差しで描いたドラマ。 

レビュー 

他の映画サイトなどでオススメされている「旅の映画」系まとめに一切出て来ない作品。

この作品には目を見張るような絶景やドラマチックな展開がある訳でもない。驚愕のラストだってないし、主人公にとてつもない才がある訳でもない。この作品が描いているのは、旅を通して観る家族への想いや、様々な土地で出会う人との素朴な交流。だからこそ、この作品には旅の良さがギッシリ詰まっている。

山田洋次の描く日本敵な風景描写は、絶景や脅威の映像より遥かに心に響き、自然と涙が頬を伝う。ラストショットは旅が持つ負の側面を静かに、しかし容赦なく描く。どこかへ旅をし、日常に戻る事へのギャップを感じた旅人、少なくとも私はこのラストショットに息を飲んだ。断トツでオススメの一作

 

2.アギーレ 神の怒り

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解説

公開日1983年2月26日

監督ヴェルナー・ヘルツォーク

1560年末、インディオ達が語る伝説の国、黄金郷エル・ドラド発見のためスペインの征服者達がアマゾンの奥地めざしてアンデス山脈最後の峠を越えていた。黄金郷をめざし、狂気の道を進むアギーレ。恐怖を薙ぎ払う”神の怒り”と、恐怖に壊れていく人々ーーー狂っているのはどちらなのか。 

 

レビュー

南米アマゾンの大地を舞台にした作品の中でも群を抜いて素晴らしい作品。筏が河を下るシーンは圧巻であり、神の視点とも言える遠巻きのショットは製作された時代を考えると、とてつもない労力が注ぎ込まれている事が分かる。一つの映像におけるその執念は凄まじく、1560年代、その時代をそのまま見ている感覚に陥る。極地で追いつめられた人間達の哀れで生々しい姿も、大自然に溶け込む。

 

3.フィツカラルド

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解説

公開日1983年7月9日

監督ヴェルナー・ヘルツォーク

 19世紀末のペルー。カルーソのオペラを聞きたいがばかりに、アマゾン川の上流にオペラハウスを建設しようとするフィツカラルド。彼の指示のもと、巨大な白い蒸気船が川を上り、山を越えようとする。 

 

レビュー

「アギーレ神の怒り」に引き続き、西ドイツの巨匠ヘルツォークの作品。これまた、アマゾンが舞台。時代は違えど、筏の次は大型船での移動描写になるのだが、この大型船が河ではなく山を移動するという、CGの無い時代に挑んだぶっとんだ撮影とストーリーには度肝を抜かされる。実際に船を動かしたっていうのだから、映像の迫力は尋常ではない。アマゾンの雄大な大地と、原住民を余す所無く描き、ジャングル特有の湿った土の匂いと汗臭さが画面越しに漂ってくる希有な作品。

 

4.消えた声がその名を呼ぶ

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解説

公開日: 2014年10月16日 (ドイツ)

監督ファティ・アキン

1915年、オスマントルコ少数民族に対する弾圧が起きる。鍛冶職人としてつつましくも幸せな日々を過ごしていたアルメニア人ナザレット(タハール・ラヒム)は、突如として現れた憲兵によって妻子と引き離されて砂漠へと強制連行される。そこで同胞が殺されるのを目にし、自身も凄惨(せいさん)な暴行を受けたことによって声を失ってしまう。からくも死を免れた彼は妻と娘との再会を目指し、砂漠を横断することを決意。その後、8年にわたって世界各国を回る過酷な旅を繰り広げることになる。

 

レビュー

コーカサス地方を旅した人ならどこかで聞いたであろう「アルメニア人大虐殺」をベースにした作品。これを加害者側であるとされるトルコ系の監督がメガホンを取った、という所に世界が驚いたのだが、日本の劇場でこの作品を鑑賞した多くの人はそうした背景をあまり知らずに見たのではないだろうか。

物語の主人公ナザレットは、現代社会が使う「旅」という言葉を凌駕する旅路を歩む。観賞後「俺、旅に行きたい」なんて簡単に口にでない。世界を巡る系の映画で、過去、これほどまでに重いものが見当たらない。

ラストの賛否は、否寄りであるが、そんな事どうでもいいくらいに、劇場で出会えて良かった作品。

 

5.旅の重さ

 

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解説

公開日: 1972年10月28日

監督: 斎藤 耕一

「ママ、びっくりしないで、泣かないで、落着いてね。そう、わたしは旅に出たの。ただの家出じゃないの、旅に出たのよ……」家出をした少女は、旅先であらゆる人々に出会いながら、四国を巡礼する。足摺岬の近くでは、旅芸人・松田国太郎一座と出会い、一緒に過ごすが…。

 

レビュー

少女の多感な性描写を多く含む、この時代ならではの映画。しかしながら、とても爽やかに描かれているのはヒロインである高橋洋子が素晴らしく清涼感のあるルックスをしているから。「十五才 学校Ⅳ」と並び、邦画の旅映画ランクになぜ食い込まないのか、甚だ疑問である。

主題歌は吉田拓郎の「今日までそして明日から」。現代っ子は劇しん(劇場版クレヨンしんちゃん)の大人帝国の逆襲のイメージの方が強いかもしれないが、この一作を見れば変わるだろう。

少女から大人の女性へと階段を上がる旅は、性と死を映し出し、エロスとタナトスが交差する。観賞後、旅の重さ、その重さとは?を語り合うのも、また良き作品。

 

6.深夜特急

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解説

放送日:1996年12月8日

インドのデリーから、イギリスのロンドンまでを、バスだけを使って一人旅をするという目的で日本を飛び出した主人公「私」の物語であり、筆者自身の旅行体験に基づいている。当初は日本からデリーまで直行してしまうつもりだったが、途中2か所のストップオーバーが認められる航空券を手にした私は香港とバンコクを選び・・・、様々な人々と事件に出会いながらロンドンを目指す。

 

レビュー

旅のバイブル的存在、沢木耕太郎深夜特急が原作。映画ではなくTVドラマであるが、見ているだけで旅の感覚が生々しく蘇ってきて、アジアや中東へ飛びたくなるので選出。

猿岩石といい、この深夜特急といい、現代では滲み出ない、当時1990年代だけが持つアジアや中東の雰囲気をしっかりと掴み映像にしている。バックパッカーの楽しさも、気怠さも、人との触れ合いも、全てが懐かしく感じるのは旅人の特権。

色褪せた時代と人、だからこそ魅力に詰まった作品。

 

7.IN TO THE WILD

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解説

公開日2008年9月6日

監督ショーン・ペン

大学を優秀な成績で卒業したクリス(エミール・ハーシュ)は車や財布を捨て、自由を手に入れるための放浪の旅に出る。労働とヒッチハイクを繰り返し、アメリカからアラスカへと北上。アラスカ山脈の人気のない荒野へと分け入り、捨てられたバスの車体を拠点にそこでの生活をはじめる。

 

レビュー

極端に際によった逃避であり、挑戦であり、結末であるが、非日常に憧れを抱く現代社会に生きる人達には衝撃の一作となる。誰もが一度は思う「環境からの逃避」「新世界への模索」という普遍的な話が、南米の広大な風景と共に描かれている。

原作は冒険家ジョン・クラカワー著のノンフィクション小説「荒野へ」。ノンフィクションを題材にいているだけあり、ラスト、見終わった後に鉛の様なモノが胸に残る。

 

8.その街のこども

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解説

公開日:2010年1月17日

監督:井上剛

1995 年1月17日午前5時46分、「街」は一瞬で破壊され、ぼくたちは生き残った。
偶然出会ったふたりの想いが、夜の街にあふれ出す…。こどもの頃に震災を体験し、いまは東京で暮らす勇治(森山未來)と美夏(佐藤江梨子)。彼らは「追悼のつどい」が行われる前日に神戸で偶然知り合い、震災15年目の朝を迎えるまでの時間を共に過ごすことになる。 

 

レビュー

ビフォアサンライズをエントリーしようと思ったら、この映画を思い出した。旅のカテゴリーではないが、神戸の街を二人、夜の静かな街道を歩くだけだが、見終わった後にふと外を歩きたくなる。

モキュメンタリーの手法をとり、配役も実際に震災を経験した、まさに「その街のこども」。ゆっくりと歩く二人の会話は次第に走り出し、神戸を舞台に互いの人生を交差させる。静かな涙を誘い、温かな気持ちになる一作。

 

9.モーターサイクルダイアリーズ

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 解説

公開日: 2004年10月9日

監督: ウォルター・サレス

1952年1月4日アルゼンチンブエノスアイレスに住む医大生エルネスト(フーセル)は喘息持ちにもかかわらず、先輩の「放浪科学者」ことアルベルト・グラナードと共に1台のバイクにまたがり、12,000キロの南米大陸縦断旅行へ出かける。途中、恋人に会ったり、バイク事故に遭ったり、雪山を通ったり、徒歩やヒッチハイクや最後にはイカダに乗ったりと、南米先住民族インディオ)や、チリチュキカマタ銅山の最下層の労働者、ペルーマチュ・ピチュハンセン病患者らとの出会いなど、行く手に巻き起こるさまざまな出来事を通して、南米社会の現実を思い知らされる。

 

レビュー

革命家チェ・ゲバラの原点であり、ロードムービーの代表格的な位置にある作品だが、オススメポイントはそこではない。劇中に登場する筏が、2012年に行った1回目のアマゾン河筏下りの時に作った筏そのものであり、筏に数ミリでも興味ある人はマストで見て欲しい

南米大陸バイクで旅した彼らがたった数日でも手記にした筏の旅は、まさしく冒険であり青春である。

 

 10.白 THE WHITE

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解説

公開日 :1999年12月18日

監督:平野勝之

「由美香」「流れ者図鑑」に続く平野勝之監督の北海道3部作完結編。氷点下20度。18年ぶりの大雪に見舞われた厳冬の北海道で、アイスバーンと化し、雪原との境界線すら見えなくなった国道を平野勝之が自転車で走り抜ける。今回、平野監督はたったひとりで厳冬の北海道を北上し、日本最北端の地、礼文島のスコトン岬を目指す。全行程2328kmを単独走破しようとする男の姿を生々しく映し出した異色のドキュメンタリー。

 

レビュー

レビュー最後のこの作品は、私は見た事がありません。

映画専門学校に通う友人が教えてくれた幻の映画。ちなみに監督はAV監督

未見、故に見る機会、見れる環境にいる人はぜひとも出会ってほしい作品。

 

まとめ

如何だったでしょうか?

アマゾン河が出てくる作品が3つ。ドイツの作品も3つ。偏りのある選出だと思いますが、とーっても楽しめる映画ばかりなので、気になった作品があれば、ぜひ見てみて下さい! 

 

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